学生コラム

独居高齢者の孤立を防ぐ

増え続ける一人暮らしの高齢者が社会から孤立するのを防ぐために、東京都大田区では、地域や行政が見守る取り組みを行っている。

商店街や地域で営業している企業のスタッフが顧客や近隣住民の異変を気づき、それを地域包括支援センターに知らせる仕組みを作った。また、地域の空き店舗を利用して、住民や商店街主導のイベントを行い地域の高齢者が気軽に集えるようにした。

活動の成長の秘訣は、相互のメリットが重要だ。協力してもらう企業側に負担感や義務感があると長続きしないので、一緒に取り組んでもらうことで、街が賑やかになることを全面に出すといい。「見守りの枠組みをつくる」というより、「まちづくり」という感覚を大事にした方がいい。

まちづくりという点で、宮崎の商店街もあてはまる活動だと感じた。シャッター商店街となった街の空き店舗を高齢者の集いの場としたら、活性化につながるのではないかと思う。

百貨店には多くの高齢者が来ており、地下の休憩スペースの椅子や、エレベーター前の椅子に座っている高齢者をよく見かける。百貨店の近くである商店街に集う休憩スペースのような場所ができれば、高齢者は集まると思うし、そこで、お菓子や飲み物を販売すれば売上にもつながると思う。

街に集まる場所があれば、家に閉じこもりがちな高齢者も街に行ってみようかなという気持ちになるかもしれないし、イベントなどを開くことで外に出ようと思う高齢者が増えるかもしれない。

問題なのは、協力してくれる企業が少ないということだ。宮崎の商店街でこの活動をするためには、商店街にあるすべての企業に協力が必要だと思う。しかし、高齢者の閉じこもりが防げ、街が活性化する活動が宮崎でもできればいいと思う。

参考資料
産経新聞 11月24日(月)九州・山口特別版