学生コラム

コロナ禍と子ども食堂

新型コロナウイルスによって学校が休校となり、満足にご飯を食べられない子どもたちがいるそうだ。なぜなら学校給食はバランスの取れた食事がとれる重要な機会となっているからだ。給食がなくなれば、昼食代を自分で負担しなければならなくなるが、その負担が厳しい家庭がある。その中には就学支援を必要とする子どもたちもいて、全国の小中学生合わせて143万人にのぼると言われている。

しかし、子どもたちの手助けとなる子ども食堂を利用する人たちが新型コロナウイルスによって減少しているそうだ。大人数で食事をし、様々な人と関わることで感染リスクが高まることを恐れ、利用を控えるという現状だ。

現在、全国に約3700か所ある子ども食堂は、子どもからお年寄りまで、地域誰もが「食」を通して新しいコミュニティの形成ができるみんなの居場所となっている。だが子ども食堂の利用が減ってしまうと子どもたちのコミュニティと健康に影響を及ぼすかもしれない。

一方で、ここ数年は子ども食堂の数が増加しているが、子ども食堂の多くは寄付金やボランティアによって支えられており、運営が不安定になりがちである。そのため国は子ども食堂に食材をフードバンク通じて寄付を呼びかけている。

私は子ども食堂が存在していることは知っているが実際に利用している人やどこに設置されているかを知らない。また、子どもたちが貧困であることをなかなか気づけない実態にある。これらを改善するために自分も含めて私たちはもっと子ども食堂について知るべきではないだろうか。

参考文献:公明党「子ども食堂最多 コロナ禍で役割が増している」