学生コラム

親は子供に携帯電話を持たせるべきか?

平成24年度の内閣府の調査によると、小学生の2割、中学生の5割、高校生の9割が自分専用の携帯電話を所有しているそうです。

親が子供に、何歳から携帯電話を持たせるかということは難しい問題であると思います。

最近ではストーカー事件や連れ去り事件などの物騒なニュースもよく耳にしますので、そういったことを心配する親が、もしも我が子の身に何かあった時の為にと、携帯電話を持たせているケースが多いようです。

親が子供に携帯電話を持たせる理由としては、緊急時の連絡の為、塾からの帰宅時間を知らせるため、周りの友達が持っているから、などが主なようです。

小中学生に、緊急の時の為に携帯電話を持たせることは彼らの身を守る手段としては良いと思います。しかし、携帯電話を持つということは、それ以上に危険な目に遭う可能性も孕んでいると思います。

ここ数年で普及し始めたスマートフォンは、たくさんの機能が付いていてとても便利です。そのスマホの中には、ツイッターやLINEといったコミュニケーションツールがあったり、インターネットが使えたり、位置情報を知ることが出来ます。これらの機能を備えた携帯電話というツールを、親が子供に持たせることにより、子供が実際に危険な目に遭ったという事案は少なくはありません。

それらのツールがもとになって、いじめが発生したり、アプリを通じて知らない人とメールをして実際に会ったら卑猥なことをされたり、個人情報を盗まれたり、またメールやSNSに依存してしまい夜眠れなくなって学校生活に支障が出たりといったことがあるようです。

大事なことは、携帯電話を持たせるか持たせないかではなく、持たせるなら親が何故持たせたいのかというしっかりとした目的を持ち、夜は使用させない、危険なサイトにアクセス出来ないようにフィルタリングをかける、電話のみ使わせる、などといったようにルールを作り、また親自身も、携帯電話についての正しい知識を持ち親子間で使い方について話し合い理解し合うことが大事であるなと感じました。

****コメント
「スマートフォン、持たない方がいいに決まっている!」と言いたいがそうとも言えず、いつから持てば良いのかについても、なかなか難しい。

新しい技術は新しい便利さを与え、新しい問題を作り出す、そして、何もしなければ何も生まれない。LINEの次はどんなサービスが流行るのか・・・、そしてどんな問題が・・・

どんな問題があっても考える基本的な力、教育が重要でしょうね。