自然災害と防災・減災

南海トラフ地震は起きる?

南海トラフ地震は、南海地震、東南海地震、東海地震が連動して起こると想定されている。

連動すると聞けば、人は「そんなことはなかなか起こらないだろう」と思うかもしれない。しかし、過去の地震をみると、
1605年慶長地震(M7.9)・・連動
1707年宝永地震(M8.6)・・連動
1854年安政東海地震(M8.4)、32時間後に安政南海地震(M8.4)・・ほぼ連動
上記の3つは全て連動して起きていると言ってよい。

1944年東南海地震(M7.9)、2年後南海地震(M8.0)
このとき、東海地震が生じなかったため、東海地震の確率は非常に高く設定され、東海地方はその対策が早くから行われてきた。

過去の記録からわかることは、実は「連動」して起こることが普通で、連動しなかった1944年のものが希であるということである

100年から150年周期で南海、東南海地震は必ず起きている状況をみると、次に起きるのはいつかということになる。
1944年+100年とすると、2044年、1944年+150年とすると2094年くらい。

最短であと30年、今の若い世代の人は必ず経験することになる。
50歳の人はギリギリ、30歳以下の人はほぼ確実に経験するかもしれない。

今できる対策をしっかりやっておかなければならないことは、誰にでもわかることではないだろうか?