学生コラム

障がい者の外出に役立つ情報を

宮崎県ボランティア協会主催の「ふれあいの旅」に私は去年初めて参加し、1泊2日で湯布院を訪れた。

その中で感じたことは、段差が多く、補助がないといけない場所が多かったり、障がい者用のエレベーターがなく4人で車いすを持ち上げ2階に運んだり、障がい者の方が一人で外出するには様々な問題があるということだ。

このような問題に対し、大阪教育大学付属天王寺中学校の技術科では「障がい者アクセスマップin関西」というサイトを作成した。

このサイトでは、この学校の3年生の生徒たちが、生徒の自宅近くの駅130ヶ所(JR・私鉄・地下鉄)の、トイレの様子や切符を買う際の床から硬貨投入口までの高さなど、エレベーター、点字ブロック、スロープの有無など駅周辺の施設などを調査し、障がい者へ向けての情報提供を行っている。

このサイト作成にあたり実際に駅を調査して生徒たちは「いつも通ってる駅なのに知らないことが多かった」、「放置自転車や道端に止めてある自転車がいかに迷惑なものかが体感できた」、「実際調査してみると、障害者にとって不便な所ばかりだった」、「バリアフリーは、改装の費用もたくさんかかるし、大変なことかもしれないが、障害者のためにはもっと環境を整えるべきだと思った」など、実際に私が「ふれあいの旅」で感じた内容と同じことを調査の中で感じており、サイトを拝見しながら共感することが多かった。

この活動は、調査結果をサイトに反映することで障がい者にとって役に立つ情報を提供するだけでなく、調査の過程で生徒達が障がい者に対する理解を深めることができ一石二鳥な活動だと思った。

このような情報公開が増えれば障がい者の方とって外出もしやすくなると思うので、今回行うふれあいの旅で訪れた場所のバリアフリーの状況や不便に感じたことなどをfacebookやブログで報告することを障がい者の外出に役立つ情報としてもいいのではないかと思った。