長野県北部で22日夜に起きた最大震度6弱の地震の発生で、負傷者計45人(うち重傷は10人)が出た。住宅の一部破損は418棟確認され白馬村を中心に31棟が全壊、56棟が半壊した。
多くの住宅が倒壊した中、死者が出なかった一番の理由は、この地域の強い「結び付き」だという。
自分が助かった後も地域の方や友人をすぐに助けに行ったのはもちろん、私が地域の強い絆を感じたのは『暗闇の中でも「助けて」という声を聞いただけで、その人が誰で、どこにいるのか瞬時に判断してレスキュー隊を呼べた』という一文だ。
暗闇の中で声を聞いただけで誰か分かるほど、地震が起きる前から地域の人たちとの交流があり、強い結び付き、絆があったことがよくわかる。地域の人たちが互いに助け合い、協力し合って力を尽くしたことで被害を最小限に抑えることができた。
今回の長野県で起きた地震で改めて地域の関わりの重要さを知ることができたと思う。自分自身の事を振り返ってみると、近所の人たちとの関わりは全くと言っていい程なく、声を聞いてどこの誰かを理解することも反対に理解してもらえることもないと思う。
もし今地震が起きて地域の人と協力し合えることができるかと考えると、とても難しいと言わざるを得ない。被害を最小限に抑えるためにも、スムーズに救助活動が行えるようにするためにも地域との結び付きをより強力にしていかなければならないと感じた。どのように地域の結び付きを強くしていくかを考えるだけでは何の役にも立たないので、実行に移せるようにしていく事が個人ではなく地域全体の大きな課題だと思う。