学生コラム

大阪880万人避難訓練

私は、9月5日に実施された「大阪880万人訓練」のことについての記事を読んだ。その訓練の目的は、地震が起こったとき住民が様々な情報源から地震発生情報を認識し行動できるようにするためである。

この訓練の内容は、大阪市内にいる人の携帯に地震の「緊急メール」を送信し、避難を促すというものだ。このメールはマナーモードにしていても、着信音が鳴る設定になっており、マナーモードで聞こえなかったということもなくなりそうだ。また、このメールは、東京から偶然大阪府内にきていたというひとにも届くシステムになっており、広くの人々に緊急を促すことができる。

近年では、「東日本大震災」や「御嶽山の噴火」など、自然災害が多発しており、それによって人間の命も奪われている。また、近いうちには「南海トラフ大地震」が起こることも予測されている。自然の力は未知数であり、人間は自然には勝つことができない、だから普段から避難に備えることが大切だ。それに加えて、この緊急メールを取得することによって、いち早い避難ができるようになるのではないかと考える。

今回の大阪の避難訓練のように、市内の人に強制的に緊急メールが配信されるサービスを各都道府県や各市町村で取り入れるべきだと考える。この緊急メールは、6割の人々にしか届かないなどまだまだ不備はたくさんある。だが、研究開発を進めてこのメールが全市民にいきわたるようになれば、自分がいち早く災害を認知し避難することができるというのはもちろんだが、その場で携帯を持ち合わせていない人にも知らせることができる。

一方、高齢者や小さい子供は携帯電話を所持している割合は少ない。携帯電話を所持してない人のためにいつでも携帯できるような端末が開発されたらなおさら便利になると考える。

そして、大阪市のように全市民を取り巻くような避難訓練を見習うべきだと思う。忙しさなどでなかなか避難訓練をする機会がない大人も多いと考える。だが、避難訓練をするのとしないのとでは災害時に対する意識・行動が全く違うと考える。普段から災害を想定した避難訓練は、市民の災害時の意識の向上や迅速な避難につながると考える。