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子どもの防犯対策のために

子どもを狙った犯罪は後をたちません。ニュースで悲惨な結末を見聞きする度に子供を持つ親として、学校に従事する立場として心が傷みます。

先日発生した事件もその例の一つでした。事件発生後約8年ぶりに逮捕に至った小学一年生児童の殺人も一人になったところを狙ったものでした。事件が起きた現場は人気の少ない山林のような場所、友達と途中まで下校し、途中の分岐点で別れたちょっと先のところでした。

防犯ブザーも近隣へは聞こえ難い場所、当時は防犯パトロールの方も不在で目撃者も見つからないぐらいの困難な捜査になったそうです。 どんな防犯対策が必要だったでしょうか。

教員、保護者、地域の方の付き添いによる集団下校、 防犯パトロール隊の配置、自家用車での送り迎え、防犯グッズの常備徹底、本人の自覚 が考えられるところです。

しかしながら、最近の家庭や地域の状況として共働きの家庭が多くなった、地域の活動ができる高齢者も少なくなっています。子ども達の見守る目の確保も難しい現状は否めません。

わが子が通う小学校も山林、田畑が多い地域です。また交通量も人通りも少なく、家から学校まで2.5キロほどある道のりを登下校しています。 毎日の登下校は班登校をしており、登校に関しては親が当番で付添をしています。 交差点では地域の方や保護者のパトロール隊が横断歩道の見守りをしてくれています。

ただ毎日の保護者の付添いの負担は大きいもので、今年から学期始め1学期のみ付添い、あとは子ども達だけの登校をすることになりました。親の負担は減るものの、安全性の不安は残ります。子どもの安全を守る手段はこれから現状とともに少しずつ工夫と改善が必要になりそうですね。

安全マップの作成、登下校メール通知やICタグ保持、防犯グッズ、防犯教室、通学路の防犯カメラなどの設置、警備会社との契約、他にもなにか安全を見守る手立てはみつかるだろうか。